平安寿子
【素晴らしい一日】(著:平安寿子)を読了。 ダメ人間が主役な6作の短編集。 ダメな人たちなんだけど、読み進めていくうちにどこか愛らしく思えてくるのだから不思議。 『「付き合っている時には優しいところが好きだったのに、結婚したら優柔不断なところがイ…
【心配しないで、モンスター】(著:平安寿子)を読了。 背中を押してくれたり、そっと悲しみに寄り添ってくれたり、そんな思い入れのある曲というものは誰にでも1曲くらいあるはずだ。 【心配しないで、モンスター】にはビートルズからピンク・レディー、プリ…
前回読んだ【言い訳だらけの人生】はオタクがヒートアップしちゃった感があって読み辛い部分はあったけれども、今作は今までと同様な作風の平安寿子だった。良かった。すごく読みやすかった。 【くうねることろすむところ】は三十路の梨央という女性が未経験…
読み進めながら何度も作者名を確認した。これは、本当に平安寿子が書いた本なのだろうか。 『言い訳だらけの人生』の主人公は3人の中年男性である。事件が起きるでもない、感情が爆発するでもない、街ですれ違っても何も違和感を持つこともないだろう男たち…
レールを外れた生き方は茨の道だなんだと言われるけれど、いわゆる”一般的”と言われる生き方だって楽じゃないよなあと思う。 雇われて、結婚して、子育てをして…そんな普通の生き方にもプロフェッショナルな人とアマチュアな人がいる。普通の生き方の中にも…
『ダメな男は可愛い』 これは恋愛における名言だ。 婚活がグッと身近になった昨今、条件でパートナーを求めてしまうことも少なくない。傷(マイナス面)のない人が好まれるように思える。というより婚活市場では実際にそうなのであろう。 しかしながら、現実…
『人生ってうまくいかないなあ…』と嘆いた夜は数知れず。 だけど、ふと考える。私にとって100点満点の人生ってどんな人生だろう?明確なゴールを立てたこともないのに「足りない、足りない」と思ってしまうのはSNSが広がった情報社会の弊害だろうか。 この【…
世の中、特に女性の中には年を取りたくないなと思う人が多いのだろうけど、20代の私は早く中年と呼ばれる年齢になりたい~~!って思うことが多々ある。 可能性が無限大だからか何なのか知らないけど、もっと頑張れる!今の頑張りが将来を左右するのよ!なん…
平安寿子の『あなたがパラダイス』を読んだので感想を。 更年期に立ち向かう女性たちの話で、身体は不調だし、気分は沈むし、そんな時に親の介護は降りかかってくるし…心の支えは同世代のジュリー(沢田研二)。 夢中になれるモノがあるか、ないか、ならば絶対…
私たちは『普通』『一般的』という目にいつも監視されている。一般的から大きく外れた時、世間の一般論に賛同できなかった時、まるで自分がこの”社会”から置いてきぼりにされたように感じるのだ。 平安寿子の『こんなわたしで、ごめんなさい』は表題作を含め…
平安寿子の「さよならの扉」を読みました。 何かひとりめっちゃサイコパスな人居たんやけど…! この作品読んだことある人はこの人にイライラしなかった?私はめっちゃイライラしたよ。 いるよね、こういうワガママをワガママとも思ってない箱入り娘タイプの…
落語のお話です。 私は全く落語に触れてこなかった人間なんですけど、落語にハマっちゃう人の気持ちがちょっとわかった気がした。 落語って朗読劇であり、演劇であり、妄想でもあるんですよ。 『こっちへお入り』あらすじ 吉田江利、三十三歳独身OL。 ちょっ…
『神様のすること』平安寿子 読み終わりました。 私はまだ、親の介護や死を経験したことがありません。考えたこともありませんでした。 でもそういう今だからこそ手に取ることが出来てよかったなと思える作品でした。 親の介護って考えたことありますか? 親…
平安寿子さんの『グッドラックララバイ』読みました。 家族って何なんだ~? 家庭って何なんだ~? 家族って不思議でおもしろい。 一人一人は個別の人間なのに、集まったらそれは家族になるんだもん。 あらすじ プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃない…
どうも、はち(8)です。 もうね、この本は私の気持ちを代弁してくれてる! 「結婚しないんだったら、キャリアウーマンじゃないと…」 誰がそんなこと決めたの? 恋愛をしている 結婚をしている バリキャリ そんな人じゃなくたって「幸せ」って言っても良いじ…
どうも、はち(8)です。 タイトルと表紙に魅かれて手に取っちゃいました。 なんや、この女の子…。 トラブルがあるところに、金の成る木あり! 結構コミカルな作品だったけど、現実にもありえそうなことばかり…。 やっぱ人間、悪いこと、ずるいことはしたらア…