津村記久子

【ポトスライムの舟】時間を売って稼いだお金で幸せを買う

【ポトスライムの舟】(著:津村記久子)を読了。 津村記久子さんのエッセイを読んだ時は正直「退屈だなあ」と思ったのだけど、この人の書く物語は好きだ。素朴で普通で、だけどどこか繊細で、自分の気持ちを代弁してもらったような気持ちになる。 主人公のナガ…

【とにかくうちに帰ります】思い出す東日本大震災の日

【とにかくうちに帰ります】(著:津村記久子)を読了。 日常の「あるある!」「いるいる!」を上手に描写される作家さんだなあと思う。彼女の小説を読むと、普段の私はいかに意地悪だったり傲慢な視点で人や出来事を見ているのだろうと反省する。マイナスな視…

【この世にたやすい仕事はない】”楽”ではなく”たやすい”

【この世にたやすい仕事はない】(著:津村記久子)を読了。 ストレスに耐えかねて前職をやめた主人公が、社会復帰のために「簡単な仕事を紹介してください」と仕事を紹介してもらう。小説(フィクション)だからある意味当然なのだが、簡単だけど癖のある仕事(職…