西川美和

【その日東京駅五時二十五分発】(著:西川美和)

【その日東京駅五時二十五分発】(著:西川美和)を読了。 これは戦争の話。ぼくにも徴兵命令が下された。が、体の小さなぼくは徴兵検査に受からず、最前線ではない仕事に就くことになる。回されたのは加工場での仕事。その仕事に慣れた頃の辞令で、次は通信兵…

【きのうの神さま】(著:西川美和)

【きのうの神さま】(著:西川美和)を読了。 著者本人によるあとがきを読んで知ったのだけど、10何年前に『ディア・ドクター』という映画があって、そのために取材やら勉強やらをして『ディア・ドクター』の中で出し切れなかった(採用できなかった)真実を小説…

【ゆれる】だから嫌なんだ、家族って集合体は。

『ゆれる』(著:西川美和)を読了。 父親と折り合いが悪く田舎を飛び出した奔放な弟・猛、家業を継いで田舎に残った実直な兄・稔。そして幼馴染の智恵子。 3人でいた時に、智恵子が橋から落下し死んでしまう。稔は智恵子を突き落として殺したと裁判にかけられ…

【永い言い訳】1番近い人に、1番誠実であれ。

『永い言い訳』(著:西川美和)を読了。 文庫本の上に「映画化しますよー」ってカバーが付いてあって、そこに書かれている『妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。』というキャッチコピーに魅かれて手に取る。 すごく好きな作風だっ…