筒井康隆

【残像に口紅を】名前が存在を浮き彫りにする

【残像に口紅を】(著:筒井康隆)を読了。 あ・い・う・え・お。言葉がひとつずつ消えていく世界で生きる小説家を描いた物語。 『あ』と『ぱ』が消えた世界では、「モフモフとして、かつてブームになった動物はなんだったかな?」といった具合に。 『る』と『…

【家族八景】実は私"も"テレパスを持っているの。

人の感情を読み取る能力って欲しい? SNSでの匂わせは嫌われる。 恋人の存在やハイブランドをさりげなくアピールすると顰蹙(ひんしゅく)を買うのだ。しかし堂々とUPされたものはあまり叩かれない。 つまり、ブランドを持っている、恋人がいるアピールに…

『旅のラゴス』を読み終えた時、あなたが思い浮かべる曲はどっち?

いろんな読書家さんが絶賛している『旅のラゴス』。読もう、読もうと思っていてやっと読めました。 題名の通りラゴスという男が生涯をかけて旅をする、というお話です。 私には『旅人』ってちょっと異質な存在に思えました。 だってもし旅の途中で自分にピッ…

神の前では人なんてアリ同然なのかな?『エディプスの恋人』筒井康隆【感想】

『エディプスの恋人』筒井康隆 を読みました。 私はこの作品で『エディプス・コンプレックス』という言葉の存在を知ったんですが、主人公の男の子がコレにあてはまるか?と問われればちょっと違うかなって感想を持ちました。 『エディプス・コンプレックス』…